【仙台医療センター 新型コロナウイルス感染症 市民公開講座】講演2 要る?要らない?子どもたちへのコロナ対策いろいろ 講師:森内 浩幸先生

仙台医療センター
21 Jul 202226:26

Summary

TLDRこのスクリプトは、森内博之先生が新型コロナウイルスに対する子供たちの感染予防対策とその影響について語っている。自然免疫と獲得免疫の違い、子供たちが感染症にかかることの多い理由、高齢者との違い、ワクチンの役割、そして感染対策のスイスチーズモデルを紹介。また、子どもたちのストレスや発達への影響、適切な対応の重要性を強調し、大人たちに感謝と真剣な考慮を求める。

Takeaways

  • 😷 子供たちは新型コロナウイルスに感染しても重症化は稀ですが、免疫のトレーニングが不足すると感染症が重症化するリスクがある。
  • 🛡️ ワクチン接種は感染予防の重要な壁の一つであり、他の対策と組み合わせることで感染予防がより強固になる。
  • 👦 子供の自然免疫は訓練を通じて強くなり、新しい病原体にも対応できる能力がある。
  • 👴 高齢者は自然免疫が弱く、獲得免疫も飽和しているため、新しい病原体への対応が困難で重症化するリスクがある。
  • 🏫 学校での感染対策は、教師のマスク着用や生徒の体調チェックが効果的である一方、デスクシールドは逆効果がある。
  • 🤒 発熱やひきつけを伴う症状が出た場合、特にオミクロン株では急性脳症のリスクがあるためすぐに病院を受診する必要がある。
  • 🧒 子供たちがストレスや生活制限に直面していることから、親は適切な対応とストレス管理が重要である。
  • 🌐 感染対策は国によって異なる。欧州では、他の制限が実施された上で学校閉鎖が最後の手段とされている。
  • 🏥 医療的ケアが必要とされる子どもや基礎疾患のある子どもは、感染症対策において特に注意が必要。
  • 📚 学校の閉鎖による学力低下や経済的損失は、子どもたちの将来に影響を及ぼす可能性がある。
  • 🙏 子供たちは大人から感染されるリスクが高いにもかかわらず、多くの制限と犠牲を強いられている。大人たちは子供たちへの感謝と理解を示すべきである。

Q & A

  • 森内博之先生はどのような経歴を持っていますか?

    -森内先生は長崎大学医学部を卒業後、国立仙台病院臨床研究部ウイルスセンターで研修し、アメリカに渡り、国立感染症研究所で研究生活を送られました。帰国後は長崎大学医学部で小児科学教室教授となり、現在に至しています。

  • 子供たちが感染症にかかる理由は何ですか?

    -子供たちは多くの感染症にかかることがあって、自然免疫が訓練を受けて強くなり、新しい病原体への対応が上手です。特に鼻やのどの粘膜では自然免疫がしっかり訓練された状態にあり、病原体が入り込んだら直ちに対応します。

  • 高齢者が感染症で重症化する理由は何ですか?

    -高齢者は自然免疫が弱く、獲得免疫も飽和状態にあって新しい病原体への対応が苦手です。そして全身に過剰な免疫反応を起こしてしまい、それが重症化につながります。

  • ワクチン接種はどのようにして重要だと言えますか?

    -ワクチン接種は獲得免疫を獲得する手段の一つであり、一度覚えた病原体に対しては効果的に攻撃することができます。ワクチンは感染予防の壁の一つであり、重要ながそれだけで十分とは言えないとのことです。

  • 感染予防対策として有効なものは何ですか?

    -有効な感染予防対策として、教師のマスク着用、生徒の毎朝の健康チェック、課外活動の禁止などが挙げられます。逆に効果がなかったのは学校食堂の閉鎖や工程の使用禁止でした。

  • 新型コロナウイルスと季節性インフルエンザ、RSウイルスの致死率を比較するとどのような結果になりますか?

    -新型コロナウイルスの致死率は季節性インフルエンザやRSウイルスと比較して極めて低いとされています。しかし、RSウイルスは特に若者にとって危険性が高いとされています。

  • 子どもたちへの感染予防対策はなぜ必要ですか?

    -子どもたちへの感染予防対策は、彼らが感染しないようにするだけでなく、大人たちが子供たちから感染しないようにするためです。また、医療体制を維持し、感染拡大を防ぐためにも重要です。

  • マスクの着用はどのような影響を持っていますか?

    -マスクの着用は学校現場での感染リスクを下げますが、せいぜい20〜30%程度の予防効果があるとされています。また、小さな子どもたちにとっては危険で、適切な使用方法を守らないと逆効果になることもあります。

  • 子どもたちがストレスを感じる状況はどのような時ですか?

    -子どもたちは感染予防策による生活制限、学校での厳しい規則、親のストレスの影響などによってストレスを感じることがあります。また、マスクの着用による表情の読み取りの難しさもストレスの要因の一つです。

  • 子どもたちの将来に対する懸念は何ですか?

    -子どもたちが経験するストレスや生活制限は、将来にわたって学力低下、技能低下、コミュニケーション能力低下などの影響を及ぼす可能性があります。また、経済的要因にも影響を与え、生涯年収の低下や健康上の問題が懸念されています。

  • 子どもたちの感染予防対策はどのように適切に行うべきですか?

    -大人たちは子どもたちを犠牲にすることなく、適切な感染予防対策を行っていく必要があります。大人自身がストレスを適切に管理し、状況に応じて適切な対策を判断し、子どもたちに対しても理解と支援を提供する必要があります。

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